U-50 国際北陸工芸アワード

2017年11月16日~23日をコア期間とし、文化庁と工芸の一大産地の一つである北陸三県が協力し、北陸の工芸の魅力を世界に発信する「国際北陸工芸サミット」を開催。
同年8月に全面開館した富山県美術館をメイン会場に、複数のプログラムで構成され、その中心となったのが「U-50 国際北陸工芸アワード」。

「U-50 国際北陸工芸アワード」は、50才以下の工芸に携わる作家、職人、デザイナーなどの若き「工芸人」を対象としたアワードです。
工芸作品・表現・技術だけではなく、工芸に従事する一人ひとりの工芸に対する考えや取組、戦略と実践、そして未来への展望などを総合的に評価し奨励することを趣旨としました。
従来の工芸が持つ固定概念を、一度フラットな目線で見つめ直し、ボーダレス化もしくは分野横断的になってきている工芸の世界的な潮流を捉え、国際的なネットワークやコラボレーションの機会を創出し、そこから工芸の未来ビジョンを描くことを目的としました。

対象となる技法・素材は、漆器、銅器、鋳物、木彫、和紙、絹織物、蒔絵、陶磁器をはじめ、ガラス、革、銅器以外の金属、染織、その他の世界各地に伝わるもの。
伝統と革新を表裏一体に併せ持つ「工芸」ならではの魅力を発信し、新しい工芸の活動を実践している国内外の「工芸人」からの作品を募集し実施しました。

U-50 国際北陸工芸アワード
概要

企画、コーディネーション業務、図録制作

会場:富山県美術館、展示室2
会期:2017年11月16日〜2018年1月8日

実施内容

●企画

●コーディネーション

企画をふまえて、必要な委員や関係者を検討し、コーディネーションした。
なお、選考委員は下記のとおり(敬称略)

【選考委員】
・青柳正規 選考委員長、東京大学名誉教授
・川上典李子  ジャーナリスト、21_21DESIGN SIGHTアソシエイトディレクター
・須藤玲子 テキスタイルデザイナー、東京造形大学教授
・中田英寿 一般社団法人TAKE ACTION FOUNDATION代表理事
・トード・ボーンチェ デザイナー、元ロイヤル・カレッジ・オブ・アート教授
・チェ・ジョンナチョル SQUARE GRAPHY代表、元コリアンクラフト&デザインファンデーション代表
・ナタリー・デュポワ ユトリヒト・セントラルミュージアム学芸員
・林鑫保 台湾デザインセンター副センター長
・シャノン・ストラットン ミュージアムオブアート&デザインチーフキュレーター
・マリオ・トリマルキ 建築家、デザイナー、ナーバ(芸術アカデミー)教授
・王超鷹 文化研究者、伝統工芸士、PAOSNET代表

●図録企画・制作

工芸アワードの記録、内外への情報発信手段として、展示作品の図録を作成した。
作成にあたっては、撮影や解説内容にも配慮し制作者の意図を反映したものとした。

 

U-50 国際北陸工芸アワード